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『天空侵犯』「訳のわかんない世界」にいきなり飛ばされてもあなたは生き残れる?

2016/09/07

天空侵犯 / 三浦追儺(原作)大羽隆廣(漫画)

いきなり映画の「インディペンデンス・デイ」みたいなことが起きても冷静に対処できるように、パニックものは定期的に読んでおくと役に立つかもしれません。
今回はいきなり高層ビルの上層階と屋上しか移動できないうえに、そのビルには殺人マシーンがうようよいる世界に飛んでしまった時のバイブルになりそうな作品、マンガボックスの『天空侵犯』をご紹介します。

おしらせ:地上に降りることはできません

本城ゆりは、ふと気づくと学校にいたはずなのに、見知らぬ場所にいた。そして、ゆりの目の前で変な「仮面」をかぶった人がオノで人を殺した。ゆりは全力でその場から逃げ出し外に出ようとするが、下り階段は塞がれ、看板には一言「おしらせ:地上に降りることはできません」。

仕方なく屋上に逃げるゆり。屋上に出ると目の前に広がるのは不自然に高層ビルだらけの東京。あきらかにおかしな世界。助けを呼ぼうと携帯をいじるが、警察にも親にも電話が通じない。祈る想いでかけた兄だけが電話がつながった。そして兄から衝撃の一言が。

「なんてこった・・・」「ゆり、おまえもこの世界にいるのか・・・」

兄から、必ず助けに行くから何としても生き残れという言葉と、高層ビルの上層階と吊り橋でビル間の移動をするしかないというルールを聞いたところで、先ほどの仮面に襲われ、携帯電話を屋上から下に落としてしまう。兄に言われたとおりに吊り橋に逃げるゆり、仮面の男は追ってきたが、揺れる吊り橋から下へ落下し死亡。ゆりは九死に一生を得る。

次のビルに移動したゆりは近くのビルで仮面に襲われている女性を発見するが、女性は我を失いビルから飛び降りて「自殺」してしまう。自分も精神的に追い詰められ一度は自殺を考えるが、思いとどまり兄に再会するまで「仮面」を殺してでも生き残ることを決意する。

ゆりはこの不条理の世界を生き残り、兄に再会することができるのか?この世界は果たして何なのか?

展開が全く読めないパニックアクション、敵は仮面だけじゃない?

正直こんなに内容の濃いマンガだと連載当初は思っていませんでした。女子高生が銃を構えるビジュアル。なんか美少女もののバトルマンガかなーくらいに思っていて読んだのですが、ハマってしまいました。

魅力は何と言っても様々な武器や能力を持った「仮面」との戦い。特殊能力を持つ仮面たちを前に、ゆりたちは懸命に頭脳を使いながら戦っていきます。そして徐々に敵は「仮面」だけではないことがわかってきます。次々に出てくるこの世界に来てしまった登場人物たちも「覚悟を決めて戦う人」「とりあえず流されてる人」「ずっとパニックの人」色んな人が出てきてリアリティもあって非常に楽しめます。

あなたならこの世界でどうする?生き残れそう?

私は『天空侵犯』を読みながら、「自分だったらどうできるかな」とか「自分はこの世界で生き残れますかな」とか「ゆりみたいにはできないな」とか「(物語が進むと登場する)お兄ちゃんはすごすぎ」とか「(脇役の)こいつくらいにはなれるかな」とか、想像をふくらませながら読んでます!

みなさんもこの作品をしっかり読んで、いきなり殺人鬼だらけの高層ビル世界に飛ばされても大丈夫なように脳内トレーニングに励みましょう。

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