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『乙嫁語り』今も昔も変わらない理想の花嫁像

2016/09/07

乙嫁語り / 森 薫

みなさんの理想の花嫁像ってどのような人でしょうか。 優しくて料理が上手でとてもしっかりしてるけど、たまに女の子っぽいとこもある。 今も昔も理想の花嫁像はそんなに違わないのかもしれません。

乙嫁語りの部隊は19世紀後半の中央アジアのカスピ海周辺。日本は明治時代に突入した頃でしょうか。ある町で暮らす12歳の少年カルルクの元に一人の花嫁がやってきます。花嫁というのは北方の移牧民の一族からやってきた20歳のアミルです。なんと8歳差の姉さん女房です。アミルは心優しくて気遣いができ、料理も上手で身の回りのことも完璧にこなしてくれます。しかも弓矢や馬の扱いが上手く、男顔負けの能力もあります。でもカルルクが高熱を出してしまった時には、心配してオロオロしてしまい、涙までながしてしまう乙女な一面もあるのです。そんな二人が、これまた心優しいエイホン家のみんなや町の人々に囲まれて平穏な日々を送ります。しかし、そんな平和な暮らしに・・・。

独身の方でも既婚の方でも、理想の花嫁像や花婿像、さらには家族像を持っていると思います。カルルクとアミルを見ていると、こんな家庭が築きたいなあとしみじみ思ってしまいます。非常に心温まる名作です。

理想の花嫁像や家族像を見つけるためにも、この作品は必読です!!

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