料理が作りたくなる魔法。『甘々と稲妻』の名料理とは?
2016/09/07
甘々と稲妻 / 雨隠 ギド
みなさんは自分で料理を作りますか?
料理を作ることって意外にパワーがいりますよね。美味しいものは外食でもたくさんあるし、一人暮らしだと自炊しても料理が適当になりがちです。でも本当は美味しいものが大好きで、美味しい料理を作ってみたいと思う人はこの作品を読んでみてください。
主人公は奥さんに先立たれてしまった高校教師の犬塚公平。一人娘のつむぎと一緒に毎日をあくせくと過ごしています。家事と仕事の両立。それは本当に難しいことですが、それを公平はせっせとこなします。ただ料理だけを除いて。ある日、公平はつむぎが本当はコンビニのお弁当ではなく、誰かが作ってくれたゴハンを、公平と一緒に食べたいと強く願っていたことを知ります。そこで公平とつむぎ、教え子である小鳥との奇妙な料理生活が始まります。
注目のシーンは、つむぎの願いを知って愕然とした公平が、小鳥のお母さんの経営する食堂に行った時のこと。誰かの手料理を食べさせてあげたいのに、その場にいたのは小鳥だけ。当然、お母さんのようには料理ができない小鳥が、つむぎのためにあるものを作ろうとします。それはなんと白いご飯。土鍋で白いご飯を炊いてあげようとするのです。そして、すったもんだのうちにご飯は炊けて、それを食べたつむぎは。。。
この作品は、料理を美味しくする最大の調味料が、大切な人の笑顔だということを教えてくれます。料理マンガって結構淡々と進むイメージですが、この作品では料理を食べた時のつむぎの笑顔が全てをドラマチックにし、そして作中の料理が何十倍も美味しそうに見えちゃうんです。
作中に出てくる料理も作りやすい物が多く、レシピもついてます。料理にチャレンジしたいけど情熱がなかなか持てない人には最適な作品です。
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